第3話(4)

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第3話(4)

「わかった」  これだけの会話で意思疎通すると、次の瞬間には和彦の体は窓に押さえつけられ、背後から三田村に抱き締められた。和彦はその三田村の両手を取ると、自分の両足の中心と、ワイシャツがはだけたままの胸元へと導く。 「あっ」  三田村の手に、高ぶったままのものをいきなり強く掴まれる。和彦は痛みを感じるどころか、身震いするような興奮を覚え、熱っぽい吐息をこぼす。一方で、胸元もまさぐられ、和彦が促すままに突起を弄られる。  拉致されて辱められたとき、手袋越しに三田村に下肢をまさぐられ、快感を引き出された。今は直接触れられているのだと思うと、奇妙な感慨深さがあった。あのときは有無をいわさずの行為だったというのに、今は自ら求めているのだ。  三田村の手の上に自分の手を重ね、間接的に自分のものを愛撫する。三田村は、和彦が望む通りに手を動かしてくれる。  まさに、『先生の望み通りに』だ。 「はっ……、あっ、あぁ――」     
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