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僕の幸せ
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
ねぇ知ってる？
携帯の目覚まし時計の音がかすかに聞こえてくると白く細い手で探し当ててるよ
クローゼットを開けてロングTシャツを頭からかぶって 長い髪を束ねるんだ
エプロンをしながら階段を降りるね
リビングからオルゴールの音楽が流れると眼鏡をかけて三毛猫のすずとじゃれて遊ぶよ それから えさの用意をして
トイレをかたづけるんだ
ブラインドを少し傾けるよ
いくつもの光の線が綺麗なんだ
すずがリビングに降りたら
カーペットを掃除するんだ
散らかったパジャマや本も片付けるよ
リビングでモーニングの準備してる音をきいてるのが落ち着くんだ
バターでベーコンの焼いているのかな それから卵をといてるね
スクランブルエッグかな
デザートはいつものヨーグルトだろう
果物はブルーベリーかイチゴだね
昨日夜にセットしていたホームベーカリーが出来上がりを知らせてるよ
2階まで美味しそうな香りが広がるんだ
冷蔵庫からオレンジジュースをだしたよね コーヒーの香りもしてきたよ
僕は急いで眼鏡を外してベッドにもぐるんだ
そしてベッドを覗きこんできた無防備な君の顔のほほに手を添えて
眠そうに片目を少しあけて
「おはよう」って言うんだ
ねぇ知ってる？
僕は毎日とろけちゃうんだ
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