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「ん~、疲れたぁ~」
ギルド依頼を終えて、ギルド内にある与えられた自室に戻ると、抑えていたチカラを少しだけ解放する。
辺りがほんの少し暗くなるがその程度だし、一応チカラで結界張ったし、まぁ、許容範囲内に収まったはず。
拾われてからそろそろ1年経つかというくらい。
俺自身はかなり大人しくしていると思う。
このギルドは、俺のいた森が含まれる国、に存在するギルドで、自由ギルドというものに属する。
他にも公式ギルドや国直属の軍が存在するが、一つの島で周囲を海に囲まれたこの国は、内部の仲を重視して、戦力分散しつつ牽制しているんだとか。
そんな中で、俺が見つかってから三月は、様子を見てじっとしていた。
前から俺のことを疑うお国さんの上層部や公式ギルドマスターが目を光らせていたからだ。
下手に森の渦を動かして勘繰られてもめんどくさいし、関係が見つかると尚めんどくさい。
三月経つ頃には、俺を見るマスターの目が優しいこと優しいこと。ま、初めから優しかったけど。いやぁ、心が痛くなるねぇ。
確かに言葉の収集は予想よりかなり遅れた。そのため、かーなり拙い言葉遣いだった。あれは思い出すだけで、お前何やってんだと言いたくなる。俺だけど。
いや、だとしても、だ、精神年齢何歳だと思ってんだ。
見た目若くしたけど、マスターより上だからな。
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