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レイが来てから1年経った。
俺の教えが上手いのか、地がちゃんとしているからなのか、教えたもの全てを吸収しているように感じる。魔法も剣も。
さらに、生活面でも問題はない。
これはもう俺の教えだな。素晴らしい。
それと背が伸びた。そりゃもうグーンと。
元々小さいとは思っていたが、栄養が足りていなかったからか。平均以上か?それくらいの伸び率。
子の成長は嬉しい。寂しくもあるが。
そして、1ヶ月前、レイは学園に通いたいと言い出した。
いや、俺もいつか通わせないといけないとは思っていた。
だが、まだ、まだだと思ってたんだ。
しかし、レイがそう言い出してしまってから、ギルド内でも、
「そろそろ通わせないと遅れてしまう」
「このギルドだけで終わっていい子じゃない」
などと、言われ始めた。
分かっていたが、やはりまだ手元に置いて成長を見守っていたかった。
たった一年かもしれないが、既に俺からしたら大事な我が子のような存在。
成長とは嬉しさ半分寂しさ半分なんだなと感じた。
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