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しかし、クライドルか…。
そう、もう数日したらレイはクライドルにある学園に通い始める。
もちろん、レイにちゃんとした機関で教育を受けて貰いたいというのもある。だが、その裏に元々森の件を言い始めたクライドルの監視下におけるという思惑もある。
そう言ったのはクライドルの中のお偉いさんらしいが、どんだけ信じてねぇんだって言ってやりたいが、向こうさんもレイをずっと見ていたわけじゃない。疑うのは分かるっちゃわかる。ものすっごく不本意だが。
それにここでレイを渡さないと、俺たちが庇っているんじゃないかと疑われる。俺個人ならまだしもこの国が疑われる。
レイの教育のため、疑いを晴らすため、と総合してレイのためになるので、クライドル行きは決まった。
……悲しい。
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