161人が本棚に入れています
本棚に追加
行くぞークライドルー
って意気込んでこの一年で増えた俺の物を仕分けして部屋でせっせと荷造りした。
やっと決まったクライドル行きだ。うんうん、タノしみだ。
換気用に少し開けてある扉から覗いているのはマスター。
なんかこう、行っちゃうのか楽しそうだなオレは悲しいのにな、みたいな雰囲気がビシビシくる。
しばらくして、サブマスターに引き摺られて行った。……何してんだか。
てか、思い出してみると俺この国から出たことなかった。
渦作るのをあの森に限定して、この国の規模、集まる魔物の量を計算してクライドルもある大陸で行った際の予想できる魔物の量とか必要なチカラの総量とか全部調べて考えるのだけでもかなり時間かかったし。
下手に紙に残すとめんどくさいから、チカラ使ってメモしたりしてたし。
もちろん実際にこの世界を見て回るもの考えた。
ま、考えた結論、めんどくさい。
てか、ちょこちょこ監視されてる中で動いて余計に疑われるなんて面倒なことしたくないし。
よって、地図とかで大陸を把握して、魔物の種類がこの国とどう違うのかを調べたりした。まぁ、一年もあったから、かなり進んだ。そのおかげでほぼほぼ今後の方針も決まったし。
森で一人でやり続けるより、こうやって調査してから行うことの方が効率がいいし渦を作る見つかりづらい場所とかも分かったからな。
…ま、いつかは渦にも気づいて貰うつもりだが。そこはクライドルでの調査結果や周りの動きによるかな。
最初のコメントを投稿しよう!