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女の白い肌。男はゴクリと喉を鳴らす。
柔らかな真っ白な肌。
たっぷりとある豊満な乳房が揺れる。
真っ赤な口紅が似合うその口元は微笑み、
美しく大きな瞳は俺の目を見て離さない。
これはどういう状況なのだろう。
ここは俺の部屋。一人暮らしのマンションだ。
その俺の部屋で、裸の女が目の前に立っている。
緊張で生唾をごくりと飲み込む俺。
今日は2月14日。
身体を震わせながら、その女から渡された箱の
中身を覗き込む。
赤か青か。
箱からはチクタクと無情な音が聞こえ続けている。
ペンチを片手に、生と死か。
どちらを切るべきか。
俺は今、選択を迫られている。
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