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答えは・・・・青だ!!
なぜなら俺と結ばれることを願う女なら、
赤い糸は切られたくないはずだ!
赤い糸を切る…
ということは、女との愛を切るに等しい…とか、
なんか考えてそうだ!
運命の赤い糸という言葉もあるし、なんか、
そんな感じをベースにした漫画とかあるし!!
爆発してあの世で一緒に…なんて、なるものか!!
ぷちん!
「…。」
…爆弾のチクタク音が、止まった。
正解、だったらしい。
…しかし、戦いはこれからだ。
彼女が正解を見事選んだ俺に、感極まった表情で
頬を紅潮させながら近づいてくる。
逃げようとすれば刺されるだろう。
しかし、出口の扉は彼女の背にあるっ!
ならば!
俺は踵を返してベランダに向かって走り出すっ!
ガラスの扉を勢いよく開け、ベランダに飛び出すっ!
背後から奇声に近い叫び声を上げながら女が
追いかけてくる!
刺身包丁を振り回しながら。
ここは12階。飛び降りるには高すぎる!
急いで俺は隣の部屋のベランダに飛び移ろうと
柵に足をかけるが、焦りすぎて足を滑らせて
しまった…。
大きく身体が揺れて俺の目が空を映し、
『ああ・・・俺、このまま頭から落ちて
死ぬんだ・・・』と、状況とは裏腹にスゥっと
頭の奥が冷静になって気持ちが冷えていく感じが
した。
その、瞬間。
力強く足首を掴まれた。
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