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年間、生きてきて、母親以外からの、初のバレンタインデー
チョコです。本当にありがとうございます。」
内山先輩の手作りのトリュフチョコは、最初、やや苦味のあるピュアココアパウダーの味が口に広がり、次に濃厚な生クリーム仕立てのミルクチョコの味が口、いっぱいに、広がった。
「よかった…。あたし、安心したよぉ。一応、味見はしてた
から、不味くはないのは分かってたけどね…。でも、晶人が
こんなに、喜んでくれるとは…。正直、意外だなぁ。」
内山先輩は、嬉し泣きしそうな勢いだった。
「実はさ…。晶人。 笑わないでね…。 あ、あたし…。ま、晶人が…。『初恋』の相手なんだよね…。あたし、恋愛に疎いし、鈍感だからさ…。ずっと好きな人居なくてさ…。
彼氏居ない歴=18年なんだよね…。 もうすぐ、高校卒業。
この学校での、学生生活も終わるし…。あたしだってさ…。
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