青春の群像(第3部)

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警察は知らん顔して摘発はしていません、タップリ賄賂を貰っているのですと言ったのです、出発の前日に壮行会をやると言うので、美樹の家に行くと、お父さんがこれまでに合弁、 会社に融資した明細と、 合弁会社から買い上げた物品の明細の金額を渡して、買い上げた物の中に水増し請求があり、それと思われる物はチェックしてある、合計額は融資金本体が15億で、水増しは5億くらい、 と想定される、この水増しした金が何らかの方法で青江一派の懐に入っているのだろうと言い、本社の粉飾の累積学はおよそ15億に達している、日本の売上げが原価率3割りだとすると、 50億分の売上げに相当する、 粉飾をやめて修正すると、利益を差し引いても10億は赤字決算となる、過去5年間で毎年3億の粉飾を行っていた事になる、修正申告すればおよそ半分の7億が還付されるが、それでも、 赤字が8億はでる事になる、融資した15億を毎年2億づつ返済して、合弁会社が赤字をださなければ6、7年で正常にもどせるわけだ、ともかく、これ以上は資金投下できないところ、 まで来ているわけなんだと言い、 中国以外は国交があり毎年多額の援助を政府が行っているので、外務大臣に現地の合弁会社の製品をその国の役所が優先的に買い上げる条件をつけて貰う事にする、それが出来ない、     
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