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◆  彼女のことを洗いざらい話すと、妻は呆れたようにため息を吐いた。 「飲んで帰ってくるのが増えたから、怪しいと思ってたら……。あなたって、昔っからそうよね。ちょっと女の子に頼られるとすぐに調子にのって! ひとみが生まれたときだって……」 「悪かった、悪かったよ……ごめん」  私は肩をすぼませた。 「で、でも別に変なことはしてないし……」 「だとしてもいい気しないわよ。少し軽率じゃないかしら?」 「……ごめん」  妻はもう一度ため息を吐いた。 「今日遅かったのもそういうことなの?」 「いや、今日は仕事だよ! 本当だ」 「そう。いいわ。でも、もうふたりで食事、とかは止めて。そんな時間があるのなら、早く帰ってきて、ひとみともっと一緒にいてあげてちょうだい」  この言葉は効いた。確かにそうだ。私はもう一度謝った。
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