斬新

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美しさ たくさんの意味を持つ、美しいと言う言葉。 少し、利己的に、自己満足の域で考えてみる。 美しい、視覚的・聴覚的にきれいで心をうつ。綺麗だ。 さて、どう考えよう。なかなかに奥深くなりそうで億劫だが、一つ一つ紐解いていこう。 まず、視覚的、聴覚的に心をうつ。と言うところからではないだろうか。 人は十人十色だ。一人一人に良さがある。 だが、視覚的、聴覚的とは、内面の良さ、それら全てをうちはらっての綺麗であって、つまり、目先のことを優先しているのではないか? 万人に美しい、と言われる物に私はついぞや出会ったことがない。これが良いと言う人がいれば、これは良くないと言う人がいる。 はたまた例としてあげるならば、サスペンス。 犯人と、名探偵。この真反対に位置する彼らはしかし、お互いの存在なくば存在できないものたちだ。 であるから、名探偵をかっこ良いと思う人と、犯人をかっこ良いと思う人が分かれるのではないか。 かなり無理矢理ではあるが、そう考えてみる。 つまり何が言いたいのかと言うと、美しいと言う言葉そのものの定義について、私は疑問を持っているのだ。 ある人が美しいと心うたれたとしても、それが美しいとは限らない。 破綻している。全く通らない。意味がわからない。だが、それが美しいと言うのとなのではないか!? 意味もわからず胸打たれ人生観さえ曲げて伸ばして変えてしまうような美しさ。 他の誰が汚いと言おうと醜いと言おうと、己の前にあるのは美しさである、と言いきれるもの。 つまり、美しいというのは自己中心的なものであると考えた。
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