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寒い朝だった。学校に行きたくないなと思ったのだけれど、ぼくは、今日学校が休みなのを思い出し、二度寝しようと思ったんだ。けれども、そのとき大事なことを思い出したように、ぼくはあわてて飛び起き、すぐさまスマートフォンでSNSのダイレクトメッセージを確認した。
そこには。スペイン語で文字が打たれていた。翻訳サイトで日本語に翻訳すると、こんな感じの内容だった。
Bananachoko何で。“A Perfect Day for Bananafish”はbanana。バナナです。Chokoにチョコレートでしょう。Macchachokoがmaccha何かです。
このままこの訳された日本語を読んでも、本来なら意味がわからないだろうけれども、ぼくはなぜだかその真意を読みとり、こう英語で返信した。
I love stories written by J.D.Salinger. Matcha is a kind of green tea. I wander why chocolate is created from cacao beans.
ぼくがその英語をSNSの通信相手に送ると、その返信をちょっとの間待っていたんだけれど、ぼくはいつのまにか、再び夢の世界へと迷い込んでしまったようだ。夢の中での彼女は、必死に舞踊の練習をしていた。例の七色に輝く衣装を身につけながら。コーヒールンバだっけ。日本でも聞いたことある曲だ。その曲に乗せて、彼女は美しい踊りを踊っていたんだ。
彼女は言った。
カカオ豆はだんだんと熟して、コーヒー色になるの。もっとも、コーヒー豆も最初は緑色で、黄色になったり、赤くなったりするから。コーヒー豆ってカカオ豆になんとなく似ているね。
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