来ない勇者様

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あれ?でもさ、いや、忙しくないでしょ? その丸バツゲームだって、確実に暇つぶしでしょ? そう心の中で思ったが、怖いから、口には出さない。 リアムはフンと鼻息をたてると、再びしゃがみ込み、尖った石を手に取った。 はぁ。どうなるんだろう。私達。 と、そこで、カツカツと牢の向こうから足音が聞こえてきた。 まさか、まさか、 助けがきた?! 私は背筋を伸ばし、ササッと身なりを整える。 期待してはいけない。そう分かっていても、思ってしまう。 とうとう、勇者が助けに来てくれた? カツン、カツン、カツンカツン… 近づく足音。高鳴る鼓動。 どうだ?どうか、どうか!!
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