西の勇者と東の勇者

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「……え、あ、まぁ」 「私、お姫様なんて いけ好かなくて意地悪で 人間すべてを見下してる感じだと思ってたけど、そーいうわけでもないんだね」 ミーアさんは 不思議そうに私をじっと覗き込んだ。 「それが、我らがブリトニス王国の姫 ハンナ姫だ」 リアムがさも当然のように頷いた。 え、今、褒められた? 私の顔がにやけるより早く、 リアムは立ち上がり、 彼女を見下ろしながら、言った。 「そんな姫が、 今、王国の危機を回避するべく、 自ら動いておられるのだ。 おまえも、最大限協力すべきではないのか?」
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