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「えぇっ！通行止め？！」
「はい、どうやらこの雨で土砂崩れがあったらしく、ここから先は進めないようです」
御者は深いため息をついた。
東の勇者に会いに行くその道中。
彼が住む街に行くには、この街道を通らなければならないのに。
「街道脇の山は越えられないよねぇ。さすがに」
「ここいらの山は、街道があるため通るものもおらず、全く整備されていません。馬車ではちょっと、無理ですねぇ」
「そっか……。道は、いつ復旧するかはわかりますか？」
「作業にあたる者によると、２、３日はかかるみたいで」
「２、３日かぁ。じゃあ、待つしかないよね」
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