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正直彼がその「謎の行動」を何のためにしているか分からなかったし、その謎の行動を多く見ることはできなかった。
そこで、私は心春くんに、ある日こうお願いしたのだった。
「今日から部活の帰り、一緒に帰らせてください!」
突然の、しかも昼休憩に体育館の裏に呼び出されて、この告白に、心春くんは、驚かないはずはなかった。
「ええーーーーーーー!!!!」
心春くんは、後ろに後退りする。
「いや、だって。一緒に帰るって…。それは僕と野村さんが、あたかも付き合っているようじゃないですか!!!」
ちっちっち!私は首を横にふり、人差し指をたてながら単刀直入にこう言った。
「私は心春くんに、興味があるのです!」
うーんと心春くんは首をかしげた。
「それは、僕の事が…すっ、好きとは違う感情なのかな…。」
「それは、違うなー!」
ずばっと答える私に、心春くんは少しがっかりしたように肩を落とした。ように見えた。
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