交流

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交流

「П×ヱ! ΛБШяЭηц×ヱ╋⊃√!」 「おいしい? そう。良かった、口に合って」  彼女は先月、僕の学校に転校してきた転校生だ。  遠い異国の地からやって来たらしく、彼女の発する言葉は全く解らない。  だけどコミュニケーションをとることは可能だ。このように友好の印として贈り物をすることで仲良くなりたいという気持ちを伝えられる。 「あ……それは紙だから食べられないよ」  もう無我夢中でかぶりついてる。彼女の国にはホットドッグは無いのだろうか。というかホットドッグに限らず何をあげても美味しそうに食べてくれる。それを見るのがこの上なく楽しい。 「○! ヰ‡刀! ⊃η∂ⅡⅡ!」  今度は降ってきた雪に興奮し、はしゃいでいる。恐らく雪も見るのは初めてなのだろう。  見るもの全てに興味を示し、心の底から感動を露にしている。ひょっとしたら彼女は生まれた時からお城の中に幽閉されて育ったお姫様なのかもしれない。  もっと彼女の笑顔が見たい。そのためなら僕はなんだってするさ。
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