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第二章
莉子とは2年前から付き合っている。今でも付き合った当初のように、仲が良い自身がある。
しかし改まった話をするのは、『あの出来事』以来かもしれない。
「今日はどうした。何か問題でも、出来たのか?」
またあのような事があると思うと、ゾッとする。それくらいあの出来事は、俺と莉子にとって最悪なものである。そして、思い出したくもない汚い記憶だ。
「実はね…。私の秘密を当ててほしいの」
満面の笑みで、莉子は言う。
しかしその笑顔に、俺は違和感を覚える。
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