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今とは少しだけ違う私の文字…
(……やだ、私ったら馬鹿なこと、書いてるなぁ…)
読み進めるうちに、なんだか恥ずかしくなって、失笑してしまった。
日記は高校生の時のものだった。
勉強や進路の悩み、友達とのこと、好きな子のこと…どれも今読むと本当につまらないことばかりだけれど、当時の私はそんなことさえも真剣に考えていたのだ。
(え…こんなことあったっけ??)
考えても思い出せないようなこともあった。
思い出して笑ってしまうこともあった。
昔の日記に夢中になっていた時、するりとなにかが落ちるのを感じた。
私の足元に落ちていたのは、封筒だった。
その封筒には、当時の親友の住所と名前が書いてあり、切手まで貼ってあった。
(……これは…!)
それを見た時、私の脳裏には当時の記憶が呼び起された。
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