第十四話 友

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 ――――――――――  光汰の葬儀の夜、影仁と清悟は再会した。 「――俺は半鬼狼だ」  影仁は厳かに告げた。清悟は困惑したように眉をしかめる。簡単には信じられないといった様子だ。影仁は、手に持っていた仮面の面を清悟にも見えるように胸の前まで持ってきた。 「っ! その仮面はまさか……」  清悟は驚愕に目を見開く。影仁が以前、対峙した男だと悟ったのだ。顔を強張らせ警戒心を露にしながら清悟が問う。 「一体何のつもりだ? この場で俺を殺すつもりか」  清悟は険しい表情で足を引き、両腕を胸の前へ。ファイティングポーズをとった。  しかし厳戒態勢をとる清悟に対し、影仁は無感動な瞳で返す。 「違う。俺がお前に声をかけた目的はただ一つ――」  そのとき、今まで冷たく静かな雰囲気を纏っていた影仁の声に熱が灯る。 「――死鬼を殺すことだ」  その静かながらに空気を圧迫するかのような覇気を前に、清悟は息を呑んだ。そして警戒を解き、穏やかな表情で告げた。 「交渉は成立だ」  影仁の仲間へ向ける熱い想いに感じ入ったのだ。それに、以前の戦いでは見逃されたという『借り』のようなものも感じていた。
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