第五話 戦士たちの日常

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 やがて、直人は何かを見つけたのか目線がピタッと止まった。 「お、おい……お前ら、あれ見ろよ」  直人がそれを指さす。  智也もその方向へ目を向けた。 「ん? なんだ、あの制服は中学生じゃないか」  影仁も目を向ける。  そこには、中学生と思われる女子が三人で並んで歩いていた。 「真ん中の()見ろよ。アイドルかってくらいかわいいぞ」 「バカやめろよロリコ……いやマジか」  直人は鼻息を荒くし、智也は硬直する。 「やべぇ……っておい! あの子、こっちに手振ってないか」 「バカ野郎。それストーカーの始まりだよ。ってこっち来る!」  真ん中の女子。栗色の髪にツインテールで澄んだ碧眼、端麗な顔に笑みを作り、彼女は近づいてきた。  甘いボーイミーツガールを夢想している二人を尻目に――
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