縁「えにし」

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「聞いたことはあるけど迷信でしょ?」 「あの子がそうなんだ…、 今までワシもばぁさんも何度も助けられたんだ…」 「またまた~、 威かそうとしてるだけでしょ?」 「今まで不思議に思ったり感じた事はなかったか?」 「それは……、 まぁ気のせいかなって事はたまに……」 『「僕はいつまでも忘れないよっ!」』 「今の?!聞こえたか?」 裏戸が風で鳴いている。 僕はおじいちゃんに拾って貰えなかったら、 ただの棒キレ。 支える事とその手のぬくもりをずっと覚えてる。 おじいちゃん、 おばあちゃん、 マゴ。 これまでも、 これからも、 ずっとずっと忘れないよ…。
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