con anima

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「コンクール、どうだった?」 萌歌の顔が更に引きつって、私は視線を下に反らした。 そんな顔してほしくない。 そんな顔をするのならもう見たくなかった。 「えっと…銀賞、だった…。 あの強豪校にはやっぱり敵わなかったけど…」 「でも、今までそこまでいったことなかったじゃん!おめでとう!」 再び笑みを浮かべると、萌歌は少し微笑んだ。 本当はすごく嬉しいはずなのに、私に遠慮して悲しそうにしている。 コンクールに出る事が出来なかった私を哀れに思って。 「やっぱり、私よりももう一人のフルートパートの子のほうが上手かったもんね…。 だから成功したんだよ」 私がそう言うと、たっぷり間を開けて萌歌が訝しげに私を見つめた。 「…そんな、美音がいないから良かったみたいな事言わないで」 「でも、そうだよ。 練習の時だってずーっと足引っ張ってたし」 ガタリ、と萌歌が紙袋を机の上に置く。 手が震えているのが見えたけれど、私は続ける。
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