出会い

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出会い

俺の名前は『桜井萩(さくらいしゅう)。』今日から高校1年生だ。 春香「新入生……ですか?」 目の前を見ると、可愛らしい少女が立っていた。 萩「え……はい、そうですけど……」 春香「そうなんですね...!ありがとうございます」 そう言って彼女は、校門へ走っていった。 …………何だったんだろう。名前も聞いててないし… 萩「まぁいいか……」 俺は今の出来事を忘れ、入学式に参加した。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 入学式が終了し、俺は自分の教室へ移動していた。 ガララッ っと教室の扉を開けると………… 萩「あ……」 春香「え……?」 どうやら俺は、さっきの少女と同じクラスだったようだ。 席は名字順になっていて………… 俺は彼女の隣の席だった。 萩「マ、マジか……」 春香「よろしくお願いします!」 萩「あ……よろしく、、、」 とりあえずテキトーに相槌を打っておいた。 それからなんやかんやあって、自己紹介をすることになった。 これまた名前順で。 そして俺の番が回ってきた。 萩「あ、えーと初めまして。桜井萩です。これから1年よろしくお願いします」 パチパチバチ 普通に拍手されて終わった。まぁこれが普通の反応だよな… そして今度は彼女の番だ。 春香「皆様、初めまして。私の名前は…」 そして俺は、いや、クラスの全員が目を見張った。 春香「『桜井春香(さくらいしゅんか)』です」 萩「……は?」 おかしい。絶対におかしい。この名字は中、小学生の時、「珍しい名字」だって 言われてきたから。そして彼女は、クラス中が困惑状態の中言葉を紡いだ。 春香「私は……別世界から来た、萩兄の妹です」 萩「は?!」 反射的に、クラス中の視線が俺に集まる。 そして全員の自己紹介が終わった。 そして放課後。俺が帰り支度を済まして帰ろうとした時…… 桜の木の下に、彼女は…春香はいた。 萩「春香……さん?」 春香「呼び捨てでいいですし、タメ口でもいいですよ」 萩「じゃあ俺の事も呼び捨てでいいし、タメ口でいいぞ」 春香「あ……ごめんなさい、私、昔から誰にでも敬語だったので…… それにさん付けしないと……」 萩「あー成程、察した。そのままでいいよ」 春香「ありがとうございます」
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