第一局

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そんな二人が授業に集中しているはずもなく、隆司は1時間目からすでに机に顔を伏せており、香織は教科書を盾に麻雀の本を読んでいた。 そして…… キーン コーン カーン コーン! 4時間目が終わり、昼休みを告げる音が鳴り響く。 「あ?もう昼か」 寝起きの隆司は、大きなあくびをしながら席をゆっくりと立つ、1時間目から4時間目までをほとんど寝ていた隆司だった。 「ずっと寝てたのかよ、お前は」 「あぁそうだよ」 ひとりの青年が隆司に話しかける、彼は高島 貴司(タカシマ キシ) 中学からで、隆司とは同じ麻雀部に所属しており、隆司とは違い身長はあまりなく、細い体つきをしている。 「まぁいいや、飯食べようぜ、そんで食ったら体験入部だ」 「あぁ、腕がなるぜ」 と二人は鞄から弁当を待ちながら教室を出て行く。 一方の香織は、中学からの同じ麻雀の友達四人とご飯を食べており、全員体験入部は麻雀部に行くことになっている。
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