第一局

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翌日… 朝早くに目が覚めた隆司は、登校時間まで時間があったため、机の上のパソコンでネット麻雀をやり、二局やったが、一位と二位をそれぞれ一回ずつだった。 「隆司ー!ご飯食べなさい」 下から母親の声が聞こえる、隆司はパジャマから制服に着替えて下に降りる。 朝食を手早く済ませると、少し早めだが家を出た。 今日の体験入部は、午後の5、6時間目を使って行われる。 「あっ、隆司ー!」 「おっ、香織か」 後ろから隆司を呼んでいたのは、中学からの友達であり、同じ麻雀部に所属していた、しかも彼女 高杉 香織は個人戦でインターミドルに出ている。 香織は身長は隆司ほどではないが、スタイルや顔もよく、いわゆる美少女というやつだ。 現代の麻雀では、男子と女子だと、少しだけだが男子の方がレベルは高いが、だからといって大きく差があるわけではない。 現に嶋倉高校では、成績は男子より女子の麻雀部の方が良く、去年も女子は団体、個人共にインターハイに出場している。 「今日からだね、体験入部!」 「あぁ、楽しみだよ」 隆司と香織は歩きながら、すでに頭のなかは麻雀のことでいっぱいのようだ。
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