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episode248 女王の帰還
「聞いてるのか？おまえ――」
僕は１時間前の自分に忠告してやりたい。
今夜なら助かるなんて誰が言った？
あの錬金術師か？
「一体どうしてこうなったか、一から僕らに話してくれよ」
いや単に希望的観測だったと
認めないわけにはいかない。
ダンダンと苛立たし気に拳がテーブルを叩く。
「お義兄様が聞いてるのは――どうしてこんなことになったのかってことだ！」
目の前で紙みたいな薄さのパソコンが開かれる。
画面に映っているのはもちろん――僕と薫のあれだ。
「何をどうしたらこんなことになる？ああ？！」
僕は機械にもメディアにもてんで疎いがこれが
椎名さんの言ってた拡散というやつなんだ――きっと。
おまけに僕が見た時よりも
ご丁寧に画像はより鮮明に引き延ばされ見やすくなっているじゃないか。
おそろしい――。
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