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対象には自分の知識がどれ位役に立つのか、ここで良く知って貰おう。
「なら私の魔法の一部を開放しよう。材料、設計等作る対象の事を知っていればその物を作る事が出来る。簡単な例ではだ」
俺はこの時用に用意していた木材を自分の目の前に出す。
「この木材を使って、分子構造を変化させたり加工したり形を整えたりすればだ」
何段階かの魔法を使って鉛筆と紙が出来上がった。
この鉛筆は分子構造を工夫して鉛を使わなくても書き味滑らかな俺の自信作だ。
「さあ、こんな感じでやってみるといい。この紙と鉛筆は考えをまとめる為に差し上げよう」
男は紙と鉛筆を透明板の隙間から対象に押しやる。
「さあ、どんな物でも構わない。君の知識の有用さを証明してくれ」
対象はちょっと考えて、そして文句を言う。
「材料が無いと作れないだろう」
「第一次材料は魔法で用意出来る。鉄鉱石とか木材とか石炭とかな。慣れない魔法だが多少は無茶をしても大丈夫だ。この部屋には安全魔法がかかっているからな。だから心配せず好きなように魔法を使って有用性を照明してくれ」
男は何やら石をいっぱい喚び出した。
うん、鉄鉱石だ。
アルミナでも喚び出すかと思ったのだがその辺頭は固い模様。
そして次は鉄鉱石を睨んでうんうん唸っている。
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