あの青い空のように

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あの青い空のように

みんな、『青春』ってなんだろう。 友達がたくさんいることかな。 付き合っている人がいることかな。 私の名前は 此原小百合(コノハラサユリ) 南原中学校に通う3年生。 髪はいつもショート。ロングだったのは去年まで。 なぜ急にショートにしたかって気になっちゃうかな。 色々あったんだ。 『ぴ~んぽ~ん』 窓の外を覗きこむと、親友の奏歩が手を振っている。 「今行くからぁ~」 焦げ茶色のパンを口に押し込み、ミルクで流し込む。 台所の隅にある古い型の食洗機に全部いれ、蛇口をひねりスイッチを押す。 『ゴォー!グワァ~ン!ヴヴヴヴヴヴ...』 「うるっさいなぁ  も~、パパに新しい型買ってもらおっと...」 「お待たせ~!!!!!!」 家のドアを開けたその先は...青い空が広がったいつもの景色。 だけどなんか幸せな気分になって、 『いってきまぁ~す!!!!!!』 とでっかい声で叫んだ。
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