日々の疲れ

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日々の疲れ

仕事もある程度内容も覚えて来て、利用者様も僕に慣れてくれたのか、自分の身の上話や最近の出来事など気軽に話してくれるようになってきたせいか、次第に会話が楽しくなり一時間くらい話し込む事もあったかな。 話を聞いていると利用者様にも深刻なまでにはいかないまでも色々な事情がある訳です。 ある人は、自分の息子さんや家族達と疎遠になりもう何年も会わず寂しそうにしている人や、またある人では結婚もされておらず、また家族も身寄りもなく孤独な人生を送っている人もいれば、家族達に本当に大事にされていて沢山の人に囲まれて毎日が楽しそうにしている人など様々。 ただ、それでも忙しかったけど、毎日が楽しかったな。 そんなある日の午後の部の帰りの送迎時でした。ひとり送り終えて、また車を運転しようと車を見た時に異常に気づきました。後輪のタイヤがひとつパンクしてたんですね。まだ送迎しなければならない人が残っていたので車を変えるために急いで事業所に戻りました。 そこで車を変えてまだ送迎を終えていない利用者全員を車に乗せて無事に送り終えた時、何故か僕は社員証を失くしたんですね。また、この日の仕事の終了後に僕を含めたもうふたりの新入社員の歓迎会があったので先を急いでいました。 だけど、何故かこの日は乗り気ではなかったのです。気分が落ち込んでる感じがして、テンションもあがりませんでした。さらに具合が微妙にですがあんまり良くない…朝からお腹を下し気味で日々の忙しさから疲れがドッサリ溜まっていたものですから。 歓迎会は、そこそこ盛り上がったかな。また、同時期に入った人が僕の他にふたりいたのが心強かったですね。その日は、二次会もあったのですが疲れていたのもあり一次会が終わったら、僕だけ早々に帰りました。
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