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検査の結果
僕が運び込まれたのは地域でも有名な病院でした。ただ、運び込まれる途中、車が揺れる度に胸に激痛が走るので、救急隊の人には
「ま、まだ着かないんですか?今、何処まで進んでます!?」
と、ほとんど絶叫に近い叫び事を出してました。そして、同乗してくれた妻には何度も
「ごめん、すまない。」
と伝えていたと思います。
病院にようやく到着して検査が始まり。うろ覚えですが色々撮っていたと思います。 時間が長く感じました。ようやく検査が終わり職員の方から聞かされたのは
「佐久間さん、あなたの病気は大動脈解離です。今、すぐに手術を受けないと〝死にます!〟」
僕の頭の中はこの〝死にます!〟でいっぱいになった。
「え!?死ぬの?」
そんなせリフが頭の中を反芻します。もう選択の余地はなかった。
迷わず僕は
「お願いします。」
と、口にしていた。
それから13時間不思議な体験をします。
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