自分の失敗から始まった

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自分の失敗から始まった

去年(2018年)の春、僕は突然の大病を患い病院に入院する事になった。そこでの不思議な出来事や様々な人とのやりとりで気づいた事を伝えたいと思う。 時々、自分語りが出てくるかもしれません。それでもお付き合い頂けると嬉しいです。その前に少し僕の事を書かせてください。 病気になる前の話、自分が経営していた事業所が経営不振で閉鎖になり何もかも絶望視して、落ちるとこまで落ちたなぁと言う思いで頭が一杯でした。要は大失敗したわけです。 理由は色々あるけど、後で沢山出て来るのでまだ書かないでおきます。職を失い家族には多大な迷惑をかけていたと思う。今、考えると全ては自分が行って来た結果がただ自分に返ってきただけなんです。あと時代の変化について来れなかった訳で、自分の年齢が四十代を超えた事を考えると〝もう後がない〟そんな思考が頭の中を駆け巡っていた。 実家に戻り両親に厄介になりながらも、常に何とも言えない後ろめたい気持ちや肩身の狭い思いが募るたびにイライラしてましたね。 そんな中、次の職探しをしていたら母からデイサービスの仕事はどうかと打診される。当時、父がすでに病気の為に左半身麻痺の体で多少介護は必要ですが、ある程度は自分の事は出来ていたのですが… 僕から見て、まだ少しリハビリを続ければ回復しそうな感じでした。 それに周りからも〝デイサービスに通ってみれば?〟なんて言われていたみたいで、それでも頑として父は行きたがらなかったそうで、そんな自分もデイサービスの事はよく分からないのもあり。今後、自分にも降りかかるであろう〝親の介護の問題〟もあり。 〝いっちょ行ってみるか〟と言うノリで決めてしまいました。今思えばこれが始まりだったのかもしれない。
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