第1章 はじまり

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高校生活最初の授業。聞いてはいたが予想以上に退屈だ。適当に挨拶を済ますと淡々と授業を進める。 教室の生ぬるい室温と先生のお経のような声が眠気を誘う。なんとか寝ないようにと外のグラウンドを眺めるとちょうど体育をやっているようだ。 絵美のクラスっぽい。 「サッカー楽しそうだなあ...」なんて思いながら眺めていると一際智也が目立っている。智也を目で追いつつぼーっとしているといつの間にか目を瞑っていたようだ。 「バシーン!」机の叩かれる音でハッとした。やっちまった...。 隣の席では航平がニヤニヤしてる。こいつ... 初っ端から悪目立ちしてしまったことへの恥ずかしさと航平への怒りでその後は目がぱっちりだった。 終業のチャイムが鳴りランチの時間だ。絵美がうちのクラスにきていつメンが揃った 航平「ちょっと絵美きいてよ笑さっk...」 それ以上言ったら分かってんな?とばかりにガンを飛ばしたらどうやら伝わったようだ。やはりテレパシーが使えるのか? 絵美「居眠りして先生に怒られたとか?笑」 絵美には何か隠し通せたことがまるでない。テレパシーが使えるやつにメンタリストと来たか。とんでもない友達を持ったようだ。 智也「俺も一緒に飯食っていい?笑」 えっと...確か中村だっけ?つい数時間前の記憶を辿ってようやく苗字が出てきた。 絵美「智くん!良いよ!一緒に食べよ!」 この面食いメンタリストめ。絵美のコミュ力も化け物クラスだ。
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