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第一章 私を変えた転機
私は県内の普通高校に通うサッカーが大好きな普通の高校生。
学校はあまり好きではないが、毎日部活に励み、周りにも恵まれ、普通に学校を楽しんでいた。
高校一年の秋、突然耳を疑う事をお母さんから伝えられた。
母「お母さん子宮頸癌という癌なんだ」
時が止まるかのようというのはこういう事を言うんだ。私はそう感じた。
そして私は一つ恐怖を感じた。
それは私が中学校二年生の頃、家に母と私でいた時のこと。
ピンポーン(インターホンの音)
○○生命の人「○○生命の○○です」
母「生命保険に加入したいんですけれど」
○○生命の人「わかりました。では手続きの方進めましょう」
母「よろしくお願いします」
私はこの時突如生命保険に加入した母の行動に疑いもしなかった。
なぜなら、生命保険に加入する事は普通のことだと思っていたからだ。
しかし、母から癌のことを伝えられた時その事を思い出した私は恐怖でしかなかった。
あの時、母が生命保険に加入したのは、助からない事が分かったからなんじゃないかと私は思ったからだ。
私「手術すれば治るんでしょ?」
母「分からない」
妹と姉は泣いていた。
それから母は入退院を繰り返し闘病生活が始まった。
幼い頃両親は離婚していたから、基本的に姉妹と私それと、当時母がお付き合いしていたおじさんに助けてもらいながら生活していた。
手術をして、抗がん剤治療の影響で母は髪も抜け随分と痩せ細っていった。
私は正直見るに耐えなかった。
気がついたら私は大好きなサッカーを辞めていた。
夜遊びを繰り返しどんどん非行に走っていった。
今思えば一番辛かったのは母なのにろくに看病もせず、親不孝を繰り返しどうしようもないくそ息子だった。
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