第五章 壊れた歯車

1/1
430人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ

第五章 壊れた歯車

冬休みが明けて学校へ行くと 母が亡くなったことが周りの耳にも入っていた みんなの目が悲しみに同情しているようですごく嫌だった それから学校へろくに行かなくなり前よりも非行に走った 生計を立てるためにもファミレスでのバイト代じゃ間に合わなかった ある日学校で友人に相談した 友人I「俺が働いてる居酒屋紹介してやろうか?」 私「まじで?紹介してっ!」 友人I「任しとけよ」 友人Iのお陰で居酒屋でのバイトが始まった 最初は学校もあるから、遅くても11時には上がらせてもらうようにしてもらっていた 居酒屋でのバイトはとても楽しかった 先輩も見た目が怖くて恐る恐る仕事をしていたけど、日が経つにつれてみんな心開いてくれて、優しく指導してもらえるしすぐその場の環境に慣れた 先輩A「これだけ言っとくけど、社長元暴走族でめっちゃ怖いから覚悟しとけ」 私「まじっすか~?勘弁して欲しいです」 まだ社長に会ったことなかった私は落ち着いていられなかった 仕事を始めて2~3週間後、社長との対面は突然だった 社長「おぅ、お前が新入りか。」 私「はい!○○です。よろしくお願いします!!!」 社長「お前高校行ってんのか?」 私「はい!」 社長「そうか。じゃあ、お前今日ラスト(深夜2時)までな」 私「いや、明日も学校なんで11時には上がらせてもらいたい………」 社長「なんか言ったか???」 私「い、いや!!何も言ってません!!!汗」 社長には常識通用しないし、言われたことそのままやろうと決めた 社長「ちなみに金曜日と土曜日はラスト朝の5時だからよろしく。学校関係ないもんな???」 私「分かりました。。。」 社長との出会いで、歯車が狂い始めた
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!