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混線タイムライン∞カフェ
居酒屋で歓迎会なのに幹事は未成年なんてどうかしていると思うけれども、それが普通にまかりとおってしまうのがタイムライン∞カフェだ。オレの職場。
悪夢のような再会から遡ることおよそ5ヶ月。
世間では夏休みというギラギラした季節がやってきた頃、タイムライン∞カフェにはひとりの天使が舞い降りた。
結城佐久。
紛れもなく男、大学生、同い年。ノンケのくせに、男を好きになって足掻きまくっている男だ。少なくともオレの目にはそう映る。
彼が室井オーナー直々にスカウトされてアルバイトをすることが決まった夜、テンパったチカからだいたいの話はきいていたけれど、実際に会って接するたびに、オレのなかでの結城の天使度は常に上昇を続けている。
腐れ縁のチカこと前野千景に最初に出会ったのは、オレが高校1年生の春、ふたつ上のチカは高校3年生だった。場所は忘れもしない、オレの自宅だ。姉の唯月の部屋にちょくちょく遊びにくる超絶イケメン、しかしながらオレのタイプではない、残念、というのが第一印象。
最初は、唯月の彼氏か彼氏候補だと思っていた。明らかにそうじゃないな、と気づくまでにそう時間はかからなかったけれど。唯月の部屋でさぞかしイチャイチャイチャイチャしているのかと思いきや、奴は本気こいて手芸をしていただけだったのだ。
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