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確か…夏休み前、最後の活動の日。
「ねぇ、瑠璃ってうざくない?」
これが誰の一言か覚えてない。そのぐらい、日常に溶け込んでしまっていた一言。
「それね、八方美人で色んな人の悪口言って、その悪口言った人のとこでまた、悪口言って。」
誰かがその言葉に同調する。
「ほんとそれ、嫌いなら話さなきゃいいのに。どんだけ一人が嫌なんだよ。」
どんどん、悪い方向へ進む。
そして誰かが言う。
「あんなやつと話さない方がいいよ、みんなで無視しよ。」
この言葉の裏には無視しなかったやつは無視するから。
そういう意味が込められている。
そして始まる。
みんなが瑠璃を無視し始める。
でも、その空気に耐えられなくて…
でも、助ける勇気はなくて…
部活に参加しなくなった。
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