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「佳奈、最近部活行けてないんだって?
部活でなんかあった?」
田中先生のその一言が…
何か、変えてくれる。
そう思った。
だから言った。
「実は…」
※ ※ ※ ※ ※
話した。全部。
その空気が嫌だ。って…
今の状況を変えたい。って…
だけど…
先生に…
「それは、部活のことだからまずは顧問の先生に言おうね。」
そう言われた。
突き放されたみたいだった。
もう、何をしても、元には戻れない。深い谷の底へと。
もう、やめたい。
そう思う日々が続いた。
助ければ?そう心の中の自分に囁かれた。
だが、そんなことをしたら他の人にも迷惑がかかるかもしれない。
それに、止める勇気なんて私にはない。
※ ※ ※ ※ ※
「ねぇ、佳奈。田中先生となに話してたの?」
「えっ?」
「さっき話しかけられてたじゃん。部活のことで話があるって言われてたじゃん。」
聞かれてたの!?
「別に、先生の勘違いってことで終わったけど?
でも、勘づいてるみたい。
そろそろ、気をつけたら。」
「何を?
別に、瑠璃がしてきたことに対して同じことして分からせてあげてるだけだけど?」
「…」
「佳奈は私たち側でしょ?」
「うん、そうだね。」
本当は止めたい。
だけど、いつも流されてしまう。
誰ならこの状況を変えられる?
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