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さっきのロウチャさん、どこか変だったような?
着替えながら私は考えていた。
鏡に映る自分の顔を見る。
あ、そっか。自分で自分の顔見るの、天界に来てから初めてだよね。
薄蒼色の髪の毛に金色の瞳。肩幅はそんなに広くなく、『上半身は男の子、下半身は女の子』といった雰囲気の身体だ。
とりあえず一安心したのは、完全に男の身体では無かったこと。
ほら、もしそうだったら……恥ずかしいし。特に下らへん。
どちらかというと女の子寄りの身体のようだ。心が女の子だからまぁ、そこは感謝せねば。
「……うん、なんか可愛い」
着替え終わった私はくるりと一回転して全身を見てみる。
肌色の半袖の上に重ねるように着るカットシャツが少し寒いように思える。
あとはベルトと、灰色のズボン。
気重ねる前に、肩甲骨辺りに空いていた穴が少し気になったが、恐らくそれは羽が生えた時の穴だろう。
「……かわいい、可愛い!」
そんなこんなで、とてもテンションが上がった私であった。
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