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不吉な番号が呼ばれる。
私の番号だ。ガブリエルさんに待っていてもらうように言い、私は立ち上がってカウンターの方へと向かった。
一通り測定結果についての説明を受けたけど、どうやらまずは天使長の方へと挨拶をしに行かなければならないとのこと。
お礼を言ってカウンターを後にして、とりあえずガブリエルさんにもレッド◯ルを買い役所から出た。
……そう言えばウォルナットさん、どこ行ったんだろう?
なんて考えつつも、私はガブリエルさんと一緒に道路を歩いていた。
「それでそれで、結果はなんだったのー?」
興味ありげに私の顔を覗き込み、ガブリエルさんは質問を投げてくる。
「あ、えーっと……し、熾天使……」
十字架のピンを左側に付けながら、私は遠慮気味に答えた。
「えっ熾天使だったの!?」
驚愕の声を上げたガブリエルさん。周りに誰もいなかったから良かったけど、かなり声量が大きかった。誰かに聞こえてないといいんだけど……。
「それだと一度、天使長に会わなきゃいけないんじゃない?」
「そうなんだよねぇ……それでいてその天使長の場所がどこなのか……」
「あ、僕が連れてくから大丈夫」
サラッと答える辺り、さすが大天使だなぁと貫禄してしまった。
────その時だった。
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