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オマジナイ
あなたに、チョコレートを渡した。
自分の思いを知ってほしくて、気づいてほしくて、でも、君は気づかないと思ったから
チョコレートに自分の一部を入れてみた、そうすると願いがかなうと聞いたから。
あなたは、「ありがとう」と嬉しそうに言って、目の前でチョコレートを食べ始めた。
1回だけ噛んであとは口の中で溶かす君を見ていたらなんだか僕も溶けていくような気がした。とてもうれしくて、悲しくて、いろんな感情が溶けて混じって溶かしたチョコレートみたいにドロドロになった。僕の思いが君に届くとは思わないけど、“僕の血が入った”チョコレートを彼(あなた)に渡せてよかった。
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