社会見学

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社会見学

両親によって身の回りに婿候補が置かれていた事など全く気が付かないアメリアは今までと何ら変わり映えのない日々を過ごしていた。 「え、勉強しかしていないの?!」 「…そうですけど」 其の日初めて道徳の勉強時間を迎えた。 先生として私の目の前には従兄妹のイグナーツが座っていた。 「勉強をしていない他の時間は何しているの?」 「あの、其の質問は道徳に関係あるものなんですか」 「あるよ、あるから訊いているんだよ。はい、答えて」 「……」 イグナーツの授業内容は始めから私の事を根掘り葉掘り訊く事だった。 一日の過ごし方はどうだとか、好きな食べ物や物はなんだとか、旅行に行って愉しかった処は何処だとか──そんなどうでもいい事ばかりを訊いていた。 「ははぁん──アメリア、君は…超ド級の箱入り姫過ぎる!」 「……は?」 (何を突然) 訊かれた事を一通り答えると突然あまり嬉しくない言葉を投げ掛けられた。
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