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案内図を取り出す。確かにD棟と反対側に倉庫と記載があった。それがE棟なのか、そこに向かってみた。D棟と反対側だが、少し急な坂があり、そこを登った。登り終えるとそこに1つの建物があった。E棟だ。いかにも古い建物で、さっき先輩が言っていたように、何か出そうだった。俺は、ここまで来たからE棟の中に入ってみることに決めた。あたりは、カビ臭くて、本当に古い棟だった。看板に書いてあった4階を目指す。薄暗い階段を上がり、4階につく。少し開いていた窓から見るとそこには、D棟がよく見え、そして東棟全ての並びが思いのほか綺麗だった。木々が綺麗で、夏なのに、空気が気持ちよく感じた。
「いい眺めだろ。」
ふいに声を掛けられる。はっとし顔を見ると彼だった。困惑と喜びで俯く。
「は、はい、綺麗です。とても」
小さな声で答える。
「また、会ったな、どうしてここにいるんだ。」
優しい眼差しを向けられる。
「え、えっと、思い出同好会の看板を見て、気になったので、」
「そうなんだ、じゃあこっちだな。」
そう言うと彼は、俺の手を取り、一つに教室に向かわせる。
彼の手から温もりが伝わる。急に早くなる心臓、、、
ガラガラと教室を開ける。
「みんな、新しいメンバーが入った。」
その教室には、彼がカフェで話していた3人の人たちがいた。
「向かって左側の人から順番に紹介する。の前に、俺の自己紹介が先か。
俺の名前は、水坂夏希。4年で法学部に所属している。趣味は、みんなで思い出を作ることかな。」
少し照れ臭そうに言う。
「そう言えば、名前聞いてなかったな。」
「僕は、夏原瑞葉です。1年生で商学部に所属しています。」
「瑞葉か、よろしくな。」
「あっ、はい、、。」
メンバーを紹介するね。向かって左側から、西城浩人。
「西城浩人です。4年生で、文学部所属です。よろしくね。趣味は、そうだね、読書かな。」
落ち着いた声で話す。
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