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した。今いる場所の近くにD棟があるみたいだ。東門から近い順にD、C、B、Aと並ぶみたいだ。D棟付近に来てみた。普通の建物で、Dしか書いていなかった。やつぱりE棟なんてないんだと思った。とりあえずD棟の建物を一周回ってみた。わりと大きくて、辺りは、自然に囲まれ、木々の中に、建物がある。一周回ったが、ただの建物だった。ないか、俺は、自分が何をしているのかわからなかった。大きくため息をつき、帰ろうと思った。そんなとき、どこからか声がした。
「E棟で、肝試ししようぜ。」
「ちょー無理なんだけど、」
「あそこ、出るんでしょ」
「大丈夫だって、」
俺は、話している人に駆け寄った。
「すみません、E棟ってあるんですか。」
「あるよ。君、1年生?」
男性は、気さくに答えてくれた。
「はい。案内図には、のってなかったですが、」
「あー、E棟は、来年、取り壊しが決まっているからね。もう使われてないんだわ。E棟は、D棟の建物とは反対側にあって、今は、倉庫って呼ばれてるかな。」
「そうなんですか、」
「君、E棟に行くつもり?。」
「あっ、はい。思い出同好会が気になって。」
「思い出同好会?。サークルか?。みんな知ってる?」
「いや、うちらわかんない。てか、そんなんより、テニスサークル入んない?楽しいよ。」
「僕は、大丈夫です、すみません。」
「そっか、ま、興味あったら来なよね。いつでも歓迎するから。」
そう言うと、去っていった。
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