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(夏希)「気にすんな。何やってるのかわからないサークルなんかに入れるかって感じだよな。とりあえず、サークルの内容を説明するな。メンバーは、ここにいる全員ってのは、さっき言ったよな。思い出同好会って言う名の通り、思い出をみんなで作る。ただそれだけだ。」
「それだけなんですか。」
(夏希)「それだけだ!」
(浩人)「夏希は、説明が雑ですね。みんなでやりたいことを話し合って、所属メンバー全員でその内容をやります。私は、大学時代にしかできないことがあると思っています。私も4年で、夏希も4年です。来年、私達は、卒業します。この時間をみんなで思い出を作ることは有意義だと思っています。今しかない時間を大切にしたいという思いがこの同好会の発足理由だったと思います。」
(夏希)「そういうことだ。」
(悠馬)「しかもさー来年、このサークルなくなるんだよね、ここ取り壊されるし、場所なくなるし、しかも、メンバーは最低5人いるんだけど、今年だけ特別に許可をもらってるんだよね。」
(徹貴)「寂しいですね、」
(悠馬)「いい子いい子、」
そう言いながら、葉山先輩を抱きしめる。
(徹貴)「や、やめてください。」
(夏希)「こいつらは、ほっといて、なくなるのは、事実だ。だから、今年は、サークルの募集活動もしなかった。このメンバーが、思い出同好会の最後のメンバーだ。」
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