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(浩人)「思い出同好会。歴史は、古いんですけどね。創立当初からあるのですが、この建物と同じように、無くなる運命なのかもしれませんね。今の時代、思い出を一緒に作りませんかって言っても、気味悪がれるだけですからね。」
(夏希)「そんなことないだろ。思い出は、大事だろ。」
(悠馬)「そうだね、ところで、アルバムがあるから、今までどんなことやってきたかわかるよ、みてみよう。」
(夏希)「そうだな、アルバムを見ればわかるな。」
アルバムを見せてくれた。そこには、様々な場所があった。水族館、海、遊園地、動物園、公園、登山、スキー等。みんな楽しそうな笑顔だった。
(悠馬)「このなっちゃんの顔、うける、」
(徹貴が笑ってる)
そこには、豪快にスキーで転んでる写真があった。
俺も、笑ってしまった。
(夏希)「笑ったな。瑞葉!」
「あっ、ごめんなさい、つい」
(悠馬)「瑞葉、正直だね。」
(浩人)「人は、正直が一番ですね、我慢はよくないですよ。」
(徹貴)「うんうん、」
(夏希)「お前ら。いい加減にしろよ。!」
(悠馬)「夏希が、怒った。瑞葉――助けて。」
天沢先輩が俺の後ろに隠れる。夏希と目が合う。すぐに目を逸らされる。
(夏希)「まあ、いい。瑞葉、どうするんだ?」
みんなが俺を見つめる。
入りたい。ここに、みんなと思い出を作りたい。そう思った。
「入部したいです。いいですか。」
俺は、うつむきながら恐る恐る言う。
夏希が俺の頭を撫でる。
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