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これは夢なのかな。俺が、彼と嬉しそうに話しながら歩いている。その光景を客観的に見ているようだった。
起きると、目は、涙で濡れていた。あの光景を忘れることができなかった。あまりにも幸せにつつまれていた光景を。
準備をして、図書館に向かう。昨日と何も変わらない光景だった。会計分野の場所に行っても、何も変化はなかった。自分ががっかりしているのを感じた。無意識に彼を探している自分を意識した。彼に会いたい、俺は、そう思っている。わからないけど、会いたい。1階のカフェを見ても彼は、いなかった。諦めて帰ろうと思ったけど、せっかく来たのだから、いつもと違う出口で帰ろうと思った。普段は、正門を利用している。大学は、正門、北門、南門、東門とある。正門から入ると文系学部に直結している。俺が所属している商学部も正門から近い。反対に東門は、理系学部に近いらしい。というもの、今まで、正門しか使ったことがないので、大学自体がどういう風になっているのかを全て理解していないのだ。東門は、確か地下鉄の駅に近いはずだったと思う。地下鉄からでも俺は帰れるので、たまにはいいかなと思い、今日は、東門から帰ろうと思った。
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