はじまり

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 アリスは僕の左手をつかみ大きく揺さぶった。 「いやあああ! いやよ!! ここに泊まるくらいなら別のとこに泊まる!!!」 「どっどこも宿屋あいてないだろ!ゆっ幽霊は俺がなんとかしてやるから、ゆっゆらすな!」 「ほっ本当に?」 「ほんとかい?」  僕はため息をついた。 「気は進まないが。しばらくあの部屋で1人にしてくれないか?危ないから絶対に入らないでくれ」  白猫が立ち上がってアリスの前にきた。 「お嬢ちゃん...しばらく私の部屋にきな。さあ、坊やよろしくたのむよ」 「わかったよ。...はあー」  
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