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はじまり
「ここは夢?」
そこは綿菓子のようなピンク色の雲が無限に広がる不思議な空間だった。
「やっと起きました?」
可愛らしい声の聞こえる方へ振り向くと淡い水色のフリルをつけた小学生くらいのピンク色の髪の毛の女の子がいた。
「俺疲れてるな。夢を夢と自覚するぐらい変な夢を見たのは子供の時ぐらいだ。流石に小学生には興味ないぞ。だが、これは俺の深層...」
そういうと彼女は言葉を遮り少し声を荒げた。
「まず私は小学生ではありません! 神様です! あなた疲れすぎて今死の淵にいるんですよ?」
「ふーん」
「驚かないんですか?」
「まあ、夢だし」
「まあ、皆さんそういうんですけどね。生きてるのが当たり前なので...」
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